特伐!お寺の大イチョウ。

 

 今回、一宮町のお寺にある、イチョウの伐採をご依頼いただきました。

 

 伐採に先立ち、檀家役員の方々と一緒にご住職にお経をあげていただき、伐採のご祈祷を行いました。

 また、根方には歴代ご住職の墓塔があるので、単管パイプとコンパネで養生することにしました。

 何度も枝打ちが繰り返された結果、無数の枝とこぶ状の枝隆部が絡み合っています。

 せっかく檀家の皆さんにお茶をご用意いただいたのですが、クライマーが降りてくるまではお茶できないんですよね、どうぞ遠慮なく休憩してください。

 

 養生してあるので、小枝はそのまま切り落とすことができます。

 

 一方向(墓塔側)だけとはいえ、これだけの枝の量を吊るして下していたら、相当な時間がかかってしまいます。

 枝隆部が絡み合っていて、切り離すのも一苦労です。

 おまけに一段目の枝隆部は残してほしいとのご要望なので、プルラインで誘導して一段目をパスしなければなりません。

 

 ここまでで一日目終了です。

 想像通り手間がかかりましたが、順調に作業できました。

 

 翌日は、あいにくの雨でお休みでしたが、能勢君は、温泉でゆっくりと疲れをとることができたようです。

 

 いよいよトッピングカットですが、少しずつ伐り欠いてみないとロープも掛けられません。

 

 なんと、あちこちに石が食い込んでいます。

 どうやら昔のわんぱく小僧たちの仕業のようです。「俺の方が高いとこに乗った!」てな具合でしょうか?

 いや~参りました。

 目立てしている余裕はないので、チェンを2本も変える羽目になってしまいました。

 幹は撤去処分するので、ユニックで吊って直接荷台に積んでしまいます。

 クライマーと連携して、静かに吊り上げます。

 ここまで来ればあと少しです。慎重のうえにも慎重に・・・

 

 作業終了です。

 ご希望により写真の位置で残すことになりました。

 挿し木で簡単に活着するイチョウですが、ここまでの切断面だと「トップジン」を塗ったとはいえ、どうなっていくのでしょうか?

 しばらくしたら見に来ようと思っています。

 追伸:それにしても、処理代高すぎでしょ。